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​復刊ドットコム会員

ユーザーインタビュー

復刊ドットコムサイトを長年にわたりご利用いただいている会員様の中から3名にフォーカスし、復刊ドットコムを知ったきっかけ、念願がかなって復刊した本の思い出などを語っていただきました。

【ユーザーインタビュー No.1】Mr. Ritsさん

一番気に入っているのは手塚治虫の豪華版。とても読み応えがありました。 

 

2004年に復刊ドットコムに会員登録後、ジャンルを問わず幅広く書籍を購入くださっているMr. Ritsさん。退職後にご実家の一部を「ミニ図書館(!)」にすべく、いまは本の整理の真っ最中というMr. Ritsさんに、弊社との出会いのきっかけや復刊で購入した本についてお話をうかがいました。

ーーまずは、復刊ドットコムを初めて知ったきっかけについて、教えていただけますか?

Mr.Rits:前から読書が趣味でした。絶版となった専門書を復刊するという「書物復権共同復刊」という事業が20年ほど前からありますよね。そこのサイトを見ていたところ、復刊ドットコムさんの社名がパッと目にはいりまして。こんな事業をしている会社があるんだと思って、そのときに会員登録しました。もちろん、復刊のリクエストもしていますよ。でも…、まだ実現していないのが多いというか(笑)、私のリクエストする本がどうも不人気なのか、あまり投票されないみたいです(笑)。

ーーそうなんですね…すみません! 復刊リクエストを拝見すると英語関連の書籍が多いですね。

Mr.Rits:学生時代から原文で英文学を読みたいと思っていて。『研究社 英文学叢書』というのは昭和初期に出ている本です。40年ほど前に復刻版がでましたが、その時に買いそびれたということもあって。原文の横に注釈がのっている一大シリーズなんですけど、全部で100巻くらいでているんです。古本のサイトで見たら非常に高価な額がついているので手が出せなくて。

ーーそのスペースを確保するのも大変そうですが、本の保管はどのようにされているんでしょうか?

Mr.Rits:(笑)本がたまりすぎて。地方公務員だったのですがこの3月に退職しまして、退職金の一部を使って、いまは誰も住んでいない実家をミニ図書館みたいに改修しまして(笑)。本もいろいろです。懐かしいと思うと、ついつい購入してしまう感じですね。

ーー想像以上です。購入される本のジャンルも絵本から文学、漫画まで幅広いですね。最初に購入されたのが『ビビを見た!』ですが。

Mr.Rits:ああ、大海赫ですね。なかなか、知られた人ではないと思うんですが、一部から熱狂的なファンがいますね。児童文学なのに、子供向きのようなそうでないような。版画もご自身でされているみたいで、独特の挿絵ですね。買うときの基準ですか? 画集やったら10,000円くらいまで、専門書やったら5,000円までにしています。復刊ドットコムのなかでのお気に入りは、やっぱり手塚治虫の『鉄腕アトム』『ブッダ』『ブラック・ジャック』などの豪華版ですね。大判で出していただいて、非常に読み応えがございました。大判だと印象も違いますし、当時の雰囲気も出ますしね。横山光輝の『鉄人28号』も大判で。高価だったんですけど(笑)…買いました。買うときはほとんど即決ですけれど、価格ですね。うーん、こ、これはちょっと、というときも多々あります。

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玄関書棚の様子。まさにミニ図書館です。

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こちらは応接間を改修して書庫にした一部だそう。国内外の幅広いジャンルの本が並んでいます。

ーー高いと思った本はありますか?

Mr.Rits:そうですね…漫画が高いですね。原版から復刻されているのが要因だとは思うんですけど、価格を見て悩むこともありますね。でも、手塚治虫はどうしても欲しかったので、思い切って購入しました。ファン歴はもう40年になりますか。石ノ森章太郎も好きで復刊さんから『サイボーグ009』も買いました。今から思えば、漫画の大家ばかりが活躍していたいい時代を生きてきたのだと思います。
最近リクエストしたのは、『世界文化社版 東京オリンピック MEMORIES OF THE X VIII OLIMPIAD TOKYO 1964』。父が持っていたんですが、いつの間にかなくなってしまいまして。父もかなりの読書家でその影響も受けているのかなと思います。中央公論社の『世界の名著』『日本の名著』を全部持っていましたね。休みの日は父が机に向かって本を読んでいた光景しか思いうかばないですね。

文学、漫画、そして映画にも詳しいMr. Ritsさん。ミニ図書館には本だけでなくパンフレットもずらりと並びそうです。

Mr.Rits:文学も国内外関係なく読んでいます。特に三島由紀夫が好きですね。三島由紀夫は20年ほど前に新潮社から『決定版 三島由紀夫全集』が出されて、毎月配本で。それは買いました。小学校3年のときに市ヶ谷駐屯地の自決があって、幼心にショックでした。家が朝日新聞だったのですが、三島の首と森田必勝の首が床に雑然と置かれている写真が掲載されて。いまなら掲載できないと思うんですけど、それが朝刊に出たのが衝撃的でしたね。
うちは映画のパンフレットもかなりあるんです。先日新聞で読んだのですが、あれは日本だけの文化らしくて海外では出さないらしいんですよ。あまりたまりすぎたので処分しようかと思っていたんですが、その記事を読んで捨てづらくなりまして(笑)。「そうか、アメリカで『スター・ウォーズ』を観てもパンフレットないんやなぁ」と思って。

ーー復刊ドットコムとは長い間お付き合いいただいていますが、要望はありますか。

Mr.Rits:現状のままで満足しております。定期的に届くメールマガジンも逐一チェックさせていただいてますし。「へぇ、こんな本がでるんだ!」というのもありますね。そうですね、要望としてはできればもう少し価格を抑えていただければ(笑)。

Mr.Rits:「復刊ドットコムから購入したお気に入りの本です。大海赫は児童文学作家としては余り知られていません。ストーリーも児童文学にしては、シリアスで異色ですね。それと天沢退二郎のオレンジ党三部作のうちの二冊。日本のファンタジー文学の名作です。私は三島ファンかつ賢治ファンなのですが、天沢退二郎は宮澤賢治の研究者としても知られています」

■写真左より『クロイヌ家具店』大海赫、『オレンジ党と黒い釜』天沢退二郎、『魔の沼』、天沢退二郎(以上、復刊ドットコム)

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Mr.Rits復刊ドットコムから購入した漫画のなかでも特に思い入れのあるラインナップです。漫画家3巨人の名作中の名作。豪華版で復刊して頂きました。ありがとう復刊ドットコムさん。もう少し低価格だったら、なお良かったです」

■写真左より

『鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集 [1951-1968年]ユニット1』

 手塚治虫(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント) 
『ブラック・ジャック大全集 1』手塚治虫(復刊ドットコム)
『ブッダ 《オリジナル版》 復刻大全集 1』手塚治虫(復刊ドットコム)
『漫画少年版 ジャングル大帝 豪華限定版』手塚治虫(小学館クリエイティブ)
『サイボーグ009 [カラー完全版] 1964-65 誕生編/暗殺者編』石ノ森章太郎(復刊ドットコム)
『カラー版 鉄人28号 限定版BOX 1』横山光輝(小学館クリエイティブ)

Mr.Ritsさん、インタビューへのご協力、ありがとうございました!