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​復刊ドットコム会員

ユーザーインタビュー

復刊ドットコムサイトを長年にわたりご利用いただいている会員様の中から3名にフォーカスし、復刊ドットコムを知ったきっかけ、念願がかなって復刊した本の思い出などを語っていただきました。

【ユーザーインタビュー No.2】大絶画さん

本を通してつながりが生まれる。多くの後押しがあって復刊した本のことはいまでも覚えています。

重版や著者の情報を頻繁に弊社にお寄せくださっている大絶画さん。哲学から宗教、心理学…国内外問わず多くの専門書に造詣が深い大絶画さんに、復刊リクエストについて、紙の本の魅力についてメールで取材しました。

ーー大絶画さんの復刊リクエストを拝見し、多岐にわたるジャンルのリクエストに圧倒されました。これらの分野は以前に学ばれていたのでしょうか。また、リクエストをする際になにか基準がおありでしたら教えてください。

大絶画:とくに基準はなく、自分の関心を広げていったら多くのジャンルを網羅することになりました。ただ、復刊ドットコムを利用した当初は哲学に関心があったので、それがこんにちにまで至っているということだと思います。
あえていうなら、ある本を読んで本文、解説・注釈に「Aという本に××と書かれている」と書いてあるとAという本に関心を持ち、その本が売っていないとリクエストする。
またBという本がリクエストされると「これは関係のあるCという本もリクエストした方がいいんじゃないか」と考え、誰もリクエストしないと自分で登録するため、範囲が広くなったということだと思います。

ーー大絶画さんが復刊ドットコムを知ったのは何年くらい前で、どんなことがきっかけだったのでしょうか。

大絶画:大学の1・2年生の頃だったので17~18年前だと思います。初めて買ったパソコンを使いネットサーフィンの中で見つけました。
たしか講義の中で言及された本について調べていくうちに復刊ドットコムにリクエストされていることを知り、自分も利用するようになりました。

ーーこれまでで、一番うれしかった復刊書物のタイトルとその理由をお聞かせください。

大絶画:初めてではないのですが、利用し始めの頃に登録したジョン・フォン・ノイマン著『ゲームの理論と経済行動 全3巻』(筑摩書房)です。
実物を持っていなかったので本の内容についてはネットで情報を集めたのですが、第3巻だけタイトルがわからずその部分は空白にしていました。
その後、スタッフの方か他の利用者がタイトルを埋めてくださって感謝しています。
またコメント欄に「ゲーム論の嚆矢となった~」と書いたら、それが帯か何に採用されていました。これはありふれたフレーズなのでたまたま被っただけなのでしょうが。ただ私が一時期、復刊ドットコムを退会していたこともあってコメント自体が残っていないのですが…。そういった多くの方の後押しがあって復刊されたので印象に残っています。

ーー復刊ドットコムの書籍で気に入っている本はありますか。

大絶画:岩本佳浩著『ロックマンXシリーズ 全5巻』です。
もともと「コミックボンボン」(講談社)に連載されていた作品ですが、子供向けとは思えないハードでそれでいてハートフル・ホット(熱血)な作品でした。
自分もボンボンを購読しており、卒業してからも『ロックマンX』の単行本だけは買っていました。しかし最終作である『ロックマンX4』の3巻以降がいつまでも刊行されず「おかなしいな」と感じていました。
その後、大人になり「実は打ち切りだった」との噂を聞き、投票に協力しました。この時の投票コメントが復刊ドットコムさんの本(『復刊ドットコム奮戦記』左田野渉著/築地書館)に引用され「コメントを採用してもいいですか」とメールをいただいたのを覚えています。
そして無事に復刊となりサイン本の予約をしましたが、見事に当たりませんでした…。
でも別のイベントで岩本先生のお顔を拝見することができ、あとがき漫画そのままの方でとても印象に残っています。

ーー大絶画さんにとって、電子書籍ではなく本で所有することの意味とはなんでしょうか。

大絶画:電子書籍に拒否感を抱かれる方も多いようですが、使ってみるとなかなか便利です。自分もコミックを読む時は利用しています。 最近、漫画部門でいえば紙の本と電子書籍で売上が逆転したという報道を見ましたが、時代の流れで仕方がないのかもしれません。ただ電子書籍という媒体の都合上、取り扱いを止めてしまえば二度と出会えないですし、そもそも電子化されていない本も少なくありません。
紙の重みやインクのにおいなどは電子書籍にはない味わいです。また本を通してつながりが生まれることがあります。
以前、ある本のアンケートで「こういった内容の本があれば助かる」と書いたら、出版社から「ご期待に添えるかどうかわかりませんが、弊社の何々という本はいかがでしょうか」と返事と目録が送られてきました。
近くの本屋にその本(『新装版 法華経のあらまし』高橋勇夫著/東方出版)が置いてあったので、すぐに購入しました。もちろんこれは特異な例かもしれませんが。
ただ本を手に入れる・手にするだけでなくその過程も思い出深くて、以前ほどは行かなくなったのですが、欲しい本を探しに神田の本屋街を巡るのが好きです。最初の本屋で欲しい本が見つかることもあれば、何軒もはしごしても見つからないことがある。やっと見つけて定価の数倍で買った本が数ヵ月後復刊されて悔しい思いをしたり、目的の本は見つからなかったけど別の新しい本と出会ったり。
これが紙の本の一番の利点ではないかと思います。電子書籍では目的の作品をクリックしたら終わり、せいぜい関連作品をクリックするくらいではないでしょうか。

ーー復刊ドットコムへのご要望がありましたらお願いします。

大絶画:ISBNコードを入力すると本の内容をショッピングサイトから引っ張ってこられる、また、復刊されるとリンクが生成されるなどの機能があると助かります。
新着リクエストを眺めていると本の内容の欄に「素晴らしい本なので是非復刊してほしい」などといったことしか書いていないことが多々あります。
本の内容や登録者のコメントが投票するかどうかの指標になりますので「もったいないな」と感じることが多いです。リクエストの魅力や登録者の意図を明確にできるよう(もしかしたら登録者からすればお節介かもしれませんが)、できるかぎり本の内容を追記したり、復刊や新装版が刊行されている場合は復刊報告などに上げたりしています。
ただ、すべてのリクエストを網羅することはできませんし、登録者にしても内容の選別・推敲が難しいということがほとんどでしょう。
復刊ドットコム内にも掲示板(復刊ドットコム相談室)を設けてタイトルや内容を確認できるようにしておられますが、もう少しフィードバックが反映されるシステムがあると便利です。

『新装版 法華経のあらまし』高橋勇夫(東方出版)

出版社から紹介してもらった一冊です。以前はあまり見かけなかったのですが、私が買ったのが最後の一冊だったのか、重版がかかったようで大型書店で見かけるようになりました(笑)」

大絶画さんの本棚。

手に汗をかきやすいのでブックカバーはつけてもらうようにしています。いろいろなところで購入しているのでブックカバーの柄も様々です。書店ごとに特徴があり、また時期によって限定のカバーがあるので本のそのものだけでなく、カバーも電子書籍にはない紙の本の魅力だと思います」

大絶画さん、インタビューへのご協力、ありがとうございました!

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