fukkan feature01
『火の鳥《オリジナル版》 全12巻』刊行記念特集
『火の鳥』を読み、考える、それぞれの防災
2. マサト(未来編)のパーソナリティ別防災タイプ
登場シーンからキャラクターのパーソナリティを分析し、6つのタイプ「バランス」「まじめ」「穏やか」「個性派」「繊細」「優等生」から「バランスタイプ」へと分類しました。防災意識や被災想像力、防災スイッチを探ってみます。
■パーソナリティ分析結果:
バランスタイプ


パーソナリティ概要
マサトのパーソナリティは、全傾向のバランスが取れている「バランスタイプ」。例えば、同期にも関わらず上司であるロックから受けた「タマミを始末しろ」という命令に対し、仕事への責任感から一度は了承して家に帰るものの、結局自分の感情を優先して愛するタマミは殺さない。このエピソードなど、バランスタイプの特徴がよく表れていると言えるのではないでしょうか。
マサト(未来編)
マサト(未来編)
マサト(未来編)
マサト(未来編)
1/5
■防災傾向 と 防災スイッチ

バランスタイプの防災傾向
-
バランスタイプは防災知識をあまり持っていない。
-
災害時の具体的な状況をイメージする力も低め。
-
反面、防災行動は比較的実施している。
-
家庭の中で防災担当でない割合が高く、もしかしたら家族の誰かがやってくれている可能性も。
マサト自身も防災知識はあまり持っておらず、災害のことは考えていなかったかもしれませんが、実はムーピーのタマミが家の防災対策を実施してくれていたのかもしれません。
バランスタイプの防災スイッチ
全体的に防災行動につながりづらい傾向がありますが、
-
食品や日用品の日頃の買い置きが防災につながることを知る
など、日常生活でできる防災を知ることが防災行動につながる可能性があります。
例えばマサトも、彼が好きなムーピー・ゲームの中の無人島でのサバイバル体験を通して、家で買い置きしてある食品や日用品の有効性を知ることで、防災行動につながる可能性があるかもしれませんね。

【未来編 あらすじ】
西暦3404年、 メガロポリス・ヤマトの二級宙士マサトは、宇宙生物ムーピーの変身した娘タマミに恋したため当局に追われる。火の鳥に導かれた二人は、孤高の科学者・猿田博士に出会うが......。
パーソナリティ別防災タイプとは?
パーソナリティ別防災タイプは、「Big5理論」を用いた性格特性分析により、対象者の性格を6つのタイプ「バランス」「まじめ」「穏やか」「個性派」「繊細」「優等生」に分類したものです。
各タイプは「外向性」「協調性」「勤勉性」「神経症傾向」「開放性」のそれぞれの指数によって決定しています。
そのパーソナリティタイプによって、防災行動につながる「防災スイッチ」がそれぞれ存在します。例えば、優等生タイプで男性の人は、「尊敬する人が防災をポジティブに実践している」、「話題の最新テクノロジーを用いた防災アプリを知る」など、自分を成長させることにつながることが、防災行動につながる傾向にあります。

Powered by